トップメッセージ

変わらぬ想いを持ちながら、変わり続ける組織を目指して

弊社は1965年の創業以来、キャンディ製造工場として“あめ”作りに歩んできました。粒キャンディ、棒キャンディをはじめキャンディ全般を製造していますが、特に各種キャラクターキャンディなど、様々な型を使った成形品キャンディのOEM製造を得意としてきました。

しかしながら、これまでの作りさえすれば売れる時代から、自ら考えて売れる商品を作っていかねばならない時代へとマーケットは変化してきており、自らの立ち位置をどうすべきかが弊社にも問われています。

そうした中、2011年の東日本大震災により本社工場が大きく被災したことに加え、2012年には弊社所在地の茂木町を竜巻が襲い、再び大きな被害を受けました。数ヶ月間、工場がストップするなど事業面で大きな打撃を受けましたが、これを災難ではなく好機ととらえ事業の再構築に取り組み、現在は従来からのOEM商品に加えて新たに自社ブランド「AMER(アメール)」を立ち上げ、商品開発を進めています。

自社商品として、昔懐かしい日本の味「どうぶつべっこう飴」や「べっこうあめ」と同じ原料から作った新感覚甘味料「金の水飴」「デザートシロップ」などのオリジナル商品の企画開発を進め、商品化に取り組んできました。「どうぶつべっこう飴」は市場での認知度も高まり、抹茶・さくら・塩飴など商品のラインナップも増えてきました。

また、農商工連携による機能性あめの商品化や、地域産業資源活用事業計画の認定を受けた商品開発(栃木県産の農産物を使用したキャンディの開発および販売)など、産学官のネットワークを活用した新商品開発にも継続的に取り組んでいます。

弊社はこれまで地域の皆様に支えられながら事業活動を行ってきました。今後も地域に根差した企業であり続けることに変わりはありませんが、現在、弊社の販路は全国に広がっており、将来的には海外市場の開拓も見据えて事業展開を進めていきたいと考えています。その布石として、2018年に弊社東京オフィスをオープンしました。東京のオフィスを起点として、日本全国へ、そして世界各国へと自社ブランド「AMER(アメール)」を発信していきます。

これまでお客様に支えられ、社員に支えられ、そして関係する様々な方々に支えられて、50年余り歩み続けることができました。これまでのご恩に感謝し、これまでに培ったものを大切な宝としつつ、常に時代を見据えながら変わり続けていきたいと考えています。変わらないものは創業者が残した『最高』という言葉に込められた思い、変わるものは時代の流れに柔軟に対応できる組織。これからも「最高の仲間」とともに「最高の商品」を作り、皆様に「最高の感動」をお届けしていきたいと考えています。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

株式会社 野州たかむら
代表取締役 小崎和江